知らない
雪
夜中とても強い風が吹いていた
大きな音が外から聞こえた
音が大きいとびっくりする
心臓がバクバクする
毎日救急車の音もけたたましい
消防の音もうるさく聞こえる
緊急だってわかってるのに煩わしく聞こえる
また救急車の音だ
なんでこんなに多いのか
気が滅入る
救急車と消防車の音しかしない外は
夕飯を呼ぶ母親の声も嫌いだ
父親の祈る声も嫌いだ
朝方や夜中の物音が怖く感じる
心臓がドキッとする
じいさんが一回で転んだり倒れたりしていないかという恐怖心
誰か家に侵入したんじゃないかという恐怖心
じいさんに襲っていたら
階段を上がって私の部屋に入ってきたら
私はどうすればいいか考える
そんなこと何万回と繰り返してきたのだろう
別に夜が怖いわけじゃないのに
夜は好きだ暗くて落ち着くのだ
音が怖いのだ
asmrを聴きながら眠る
本を読んだ
昨日のつづき
安克昌ドクターの本
それで私も症状が重なる点があるなとか
抑うつ的な感じかなとか
とにかく精神的な病気なような気がしている
ネットの簡易診断みたいなやつでチェックつけたらいろんなものに当てはまった
だが大学の時に精神科で受けたテストがことごとくあなたは問題ない的なやつだったもんだから
私は病気でもなんでもない症状が出ている人なままである
どうしようもない人間な気がしている
対処の術がわからない
ため息だけでる
なまりを吐く
重苦しい空気が肺に入る手前にある突っかかってる
魚の骨よりいやだ
ADHDな傾向もあるのではないかと自分では思っている
仕事が続かない人間関係がうまくいかない悪くいえばそういう状況なのだと説明することだってできる
だけどそうではないらしいグレーゾーンなのだ
線の上に立っているようなどこにも属していないのだ
いろんな人が死んだりして
思い出したあの人も病気だったけど今頃もういないのかなとか
なんかそんなことばかり
思い出したあいつは本当にムカつくとかもあるし
イライラするのだ
全て終わりにしたいとか
だからこれはなんかおかしいよなというかおかしいとは表したくないのだが
楽しい世界に行きたいということなのだ
ちょっと病院行った方がいいかな、と何かに気づいているのだ
でも地元の病院には行きたくない
地元の街中を歩きたくはない誰かに会ったりするだろうそれが嫌だ
誰かに知られたくもない
何か言われたくもない
元気?とかも本当に嫌だ虫唾が走るかも知れない嗚咽が出るかも知れない
スーパーも行きたくない
目を合わせない
知らない誰も知らない
見ないでくれ
誰だあんたは
そんな気持ちになる
いつかの自分が望んだこと?
好奇心?
知らなかった何かを知りたかった?
それが今の自分か?
うつ病が知りたくてなったのか?
なんなんだ
これは一体
知らない
分からない
自分ってなんなんだ
他者からの自分って
昔一度だけ行った精神科のクリニックの診察室で医者に何か言ってる自分がイメージされる今である。
おわり